宇宙技術・宇宙利用・衛星利用 宇宙旅行・宇宙観光情報 生活の中の宇宙を感じる体感イベント
Live in SPACE Project
 
ホームへ 生活の中における宇宙技術・宇宙利用 現在の宇宙観光・宇宙旅行 生活の中の宇宙を感じる体感イベント コラム ライヴ・イン・スペース・プロジェクトについて
 
〜山崎大地さん(2)〜
 
■ <結婚生活について>

LiS:

山崎さんは宇宙飛行士の山崎直子さんの夫としても有名ですが、現在アメリカで(有)国際宇宙サービスの社長でもあるわけですよね。アメリカで会社を起こすに至った経緯を教えていただけますか?

山崎さん:

 
ご存知のとおりウチの奥さんはJAXAの宇宙飛行士なんですが、訓練の関係上、アメリカやロシアなどへの出張が多いんですね。奥さんが出張でいないときは、僕が日本で子育てをしながら仕事をしていました。おまけに、神奈川に住んでいる両親の介護もあった。毎日が死に物狂いでした。だから、職場の上司や同僚も可能な限り僕に合わせてくれて、会議等も全て自分の都合に合わせてやってくれていたんです。例えば、僕が夜しか会議に参加できないのであれば夜に会議を開いてくれましたし、どうしても自宅で仕事しなければならないときは、それも認めてくれました。それこそ、ありとあらゆる会社の規則を適用して(時にはそこから逸脱することも特別に許可してくれて)、我が家の家庭環境に合わせてくれました。 ところが、奥さんがロシアからの長期出張から帰国したと思ったら10日後にはまた米国に2年出張。さらに、当初2年の予定だったのが無期限へと変わり、私の会社の留学制度や休職制度を駆使しても対応できなくなりました。そして、「これ以上周りの方々に迷惑をかけることは出来ない」と思い、家族のために一旦夢をあきらめ、ついに退職を決意したんです。 その後、当時2歳の娘を連れてアメリカへ移り住みました。ただ、それからも苦労の連続でした。宇宙飛行士とその家族には政府外交官ビザというものが支給されるんですが、配偶者はこのビザではアメリカで働くことができないんです。 働くことができない状態だと、ソーシャルセキュリティナンバー(SSN)も取れないので、仕事どころか、ケーブルTVの契約も出来ないしケータイも持つことが出来ない。アメリカでは保護者(奥さん)がいないと何も出来ない、いわば子供同然の権利しかないんです。もともと奥さんの仕事(訓練)のために渡米したのに、これでは足を引っ張るばかりになっていまう・・。それで、最終的に自分で会社を作って、仕事をもって渡米するしかないという結論に至ったんです。それだと政府外交官ビザは使用できないから、結局3ヶ月ごとに日本とアメリカを行ったりきたりでしたが、それでも少しでも宇宙に関わる仕事ができることが幸せでした。今は米国永住権(グリーンカード)の申請も行っています。ほんと毎日が試行錯誤の連続でしたよ(笑)。


LiS:

アメリカでのオフィス兼自宅はハウスボートだという話をお聞きしましたが、なぜハウスボートなんですか?

山崎さん:

NASAの女性の同僚でボートを所有してる人がいて、彼女は
毎朝ボートから出勤してくるんです。時々、彼女のボートで船上パーティをやったりもしてて、前々からそういう生活もいいなぁっていう気持ちがあったんです。せっかくアメリカに住んでるんだから日本じゃできない生活をしたいと思ってたんですが、なかなか奥さんに切り出せなくて・・・

普通はいきなりボートで生活したいなんて言ったら反対されるに決まってるので、最初は「キャンピングカーでの生活とかどう?」って聞いてみたら、奥さんが
「それなら彼女みたいにボートの方がいいんじゃない?」って向こうから言ってくれて。

「ヤッタ!」って感じでしたね。ちなみに、ハウスボートには、ベッドルームもバス・トイレもちゃんとついていて、陸上で普通に生活するのに必要となる家庭電化製品がすべてそろっています。


LiS:

無事ボート生活をスタート出来たわけですね。サイズはどの程度なんですか?

山崎さん:

だいたい80フィート(25メートル)くらいですね。日本の家族用マンションくらいのサイズです。

ハウスボート

LiS:

そんなに大きいんですか! それだけ大きいと維持費が凄いかかりそうですね。

山崎さん:

そうでもないんですよ。月額にすると
日本のちょっと高めの駐車場くらいしかかからないんです。アパートの家賃よりも全然安いですよ。ただ、安全上の観点から船上生活の許可を得るのはなかなか難しくて、陸上にも別にアパートを借りないといけなかったのでそれはそれで大変でした。でも、個人的には船上生活はとてもいい経験(宇宙飛行士の訓練)になったと思います。国際宇宙ステーションもある意味「船」ですからね。


LiS:

今年6月にアメリカのベンチャー会社「ロケットプレーン・キスラー」社とサブオービタル有人宇宙船「ロケットプレーンXP」を3機連続でチャーターし世界初の民間宇宙飛行士「ミッション・コマンダー」となることを発表されましたが、具体的にどのようなことをされるんですか?

山崎さん:

山崎さん:宇宙船内で出来ることなら何でもやりますよ。無重力の実験だったり、
ドラマやCMの撮影など、要望があれば出来る限りお手伝いさせていただきたいと考えています。そのために、新たに株式会社アストラックスという会社と、株式会社アストラックスミッションサービスという会社を設立しました。前者は宇宙と地上のビジネスをコラボレーションする会社、後者は宇宙船やロケットを使って宇宙へ飛び出す会社です。



 
Rocketplane Kistlerによる「XP」
(C)MYCOMジャーナル
 

次へ
 2 
HomeFrom SPACETo SPACEFEELInterviewColumnAbout Us | LinkSite Map