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〜一瀬泰啓さん(3)〜

LiS:

宇宙という言葉を聞いて、連想するイメージはなんですか?活動を始める前と後での違いもあると思いますが。

一瀬さん:




私たちが子供の頃、ちょうどテレビが放映されはじめたんですね、一家に一台、白黒です。ウルトラマンとかから始まって、宇宙もアポロ計画も成功を収めた。そのときにね、自分も宇宙にいけるんじゃないかって考えました。だから、子供の頃は宇宙が身近と感じたものです。ところが大人になってやっぱり宇宙は特別な人達の世界なんだな、自分にはあまり関係ないんだなって思ってしまいました。

 でも宇宙教育をやってみて、そうじゃない、やはり、宇宙から見た目、そうしたものを一人一人が持って、地球全体の環境とか戦争とか、考えていくことは大事だなって思います。ちょっと話は変わっちゃうかもしれないですが、宇宙から見た地球ってのを考えた時に、国境のない地球儀ってのを直径30cmなんですけれども、すごく辛い時にはそれを見るんです。そして自分を探してみるんです。もちろん見えませんよ。でもちっちゃいんですよね、自分のね、小ささって言うか。野たれ死んでも良いって言うか、このプロジェクトが失敗しても、そんなに影響はないんじゃないか、だったらやってみようと思います。
一瀬さん

 ちょっと勇気がもらえる、それが宇宙だと思います。これは子供たちのチャレンジというか、それだけではなくて、地球の有限性、美しさ、でも小さいけれど色んな可能性を感じることが出来て、あと何年かすると良くなって良い世の中になってくるのかなと思います。そのためには宇宙は必要なんじゃないかと思います。

 私が子供から大人になるときにあきらめたのは、きっと宇宙には軍事目的ということがあって、かつ秘密主義であったと思うんですね。そのために一般人から離れていった。でも今は軍事目的を見直す時期です。それをどう生かしていくか、予算的には軍事目的だと増えていくけれど、軍事目的がなくなった時に予算は一時的に少なくなってしまうかもしれないけれど、やれることはすごく大きくて、宇宙を利用して、教育や環境、福祉もやっていきたいと思います。そういう福祉関係で障害者の授産施設でも、みんな喜んでくれるんですよ。自分達が作った教材が子供たちの手にわたって宇宙を感じてくれるって言う幸せな気持ちを彼らも持ってくれているってのは本当に嬉しいですね。宇宙がこれからどうなっていくかは分からないですが、宇宙を感じたことによって、人の感じ方、考え方が変わって来るというのは、今も実際に起こっています。


LiS:

宇宙開発の将来のお話を伺いましたが、現在の宇宙と生活がかかわっているとことか、共通点があったら教えてください。

一瀬さん:

共通点というのは、なかなか思い当たらないのかもしれないけれど・・。実はね、この写真、お寺で宇宙授業をやっている様子を写真にとってもらっているんですけれど、すごくね、宗教感があります。宗教っていうと、なかなか宗派とか競争とかあって取り上げることは難しいんですが、宗教って日本人の生活から切りはなされて、感じることが少なくなったじゃないですか。でもすごく大切なことだと最近思っています。考えていくと、宗教の中で宇宙はきちっと捉えられているんですね。今のように科学技術が発達していなくて、宇宙がどんなものか分からないのに、宗教の中にはちゃんと組み込まれていると思います。弘法大使さんのお話の中に、大空とは仏の教材也というのがあって、仏というのはあがめられるのではなくて、これからどうあるべきかを示す指標だと思うんですね。

 人とはどうなるか、神様とは今後どうあるべきか、そんな中で宇宙をしってる者、活動している者の役割は何かって言うのはあると思います。今、宇宙とどういうかかわりかっていうのは分からないけれど、今後研究が進むにつれて、それが今後どうあるべきか解明されていくのかもしれませんし、それを伝えて欲しい。私たちは宇宙を専門に学ぶ研究者ではないですから、専門家が感じたことを教育の機会などでみんなに伝えられることが出来たら良いのではないかと思います。


LiS:

宇宙旅行の話ですが、宇宙に行ったら何をしたいとかありますか?例えば、宇宙授業で教えた子供たちが何かをしたいって言ってるのがあったら教えて欲しいと思います。

一瀬さん:

今は正直自分が何をしたいっていうのはないんですよ。もちろん、考えている。宇宙旅行や宇宙開発を通して色んな星とかへ行ってあーそんな時代になったんだなって想像したりする。でも実際月に行ったりすることをなかなか考えることは難しいですね。彼らは行くよねっと思います。宇宙授業でロケットを教えてみて、打ちあがるときに、あーこいつ等の中で全員は無理かもしれないけれど、「何人かは(宇宙へ)いくんだな」って思います。それもただ単に行くんじゃなくて、何か目的があっていく、この世代ではそれを考えるのは難しいのかもしれないけれど、でも今の活動を続けていけば何かが開けるのではないかと思います。具体的なアイディアはごめんなさい、まだなかなか考えていないのですけど・・・。

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