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特集3 X-prize参加チーム 続き......

次にDa Vinci Projectというカナダのチームです。
彼らもScaled Composite社と同じく空中からロケットを打ち上げてしまおうというコンセプトでX Prizeを目指しています。
彼らの特徴は空中までロケットを運ぶ手段として飛行機ではなく、ヘリウムの気球を用いているところです。なかなかユニークです。しかし気球を用いた打ち上げは特に新しいものではありません。
ただ彼らは技術的には新しい挑戦があったと言っています。
ここで問題なのは、彼らのロケットは実はまだほとんど実験をしていないということです・・・。

当初、彼らはScaled Composite社同様に今年9月の打ち上げを行おうとしていましたが、
そこにカナダ運輸省の打上安全管理局から打ち上げの不許可が下りてしまいました。
実験の不足と、飛行経路の下に市街がふくまれているということです。
そのせいかDa Vinci Projectのホームページには、珍しく「リスク」と銘打たれたコーナーが
あり、時代の最先端を切り開くものの負うべきリスクについて書かれた文章があります。
彼らは10月にも宇宙を目指そうとしていますが、挑戦なのか、無謀な冒険なのか・・・
議論は続いています。 (Da Vinci Projectのwebサイトへ
最後にCanadian Arrow社です。Canadian Arrow社はより私達が見慣れた形のロケットで宇宙へ挑戦しています。彼らのロケットCanadian Arrowは地上から打ち上げられ、
途中で燃え尽きる一段目を切り離した後に宇宙へ到達、数分間の宇宙飛行の後に
地球へと引き戻されます。帰還方法も昔ながらの宇宙船のように、
カプセルがパラシュートを開くというものです。
彼らのロケットが昔ながらのものに見えるのもそのはず、ロケットにとって命ともいえる
第一弾エンジン、そして空力は、第2次世界大戦中にドイツで開発されたV2ミサイルのものを
そのまま元にしているのです。

  ちなみに、そのV2の設計者といえば、大戦後のアメリカの宇宙開発を牽引し、月へも届くアポロロケット
を作り上げたフォン・ブラウンという伝説的エンジニアです!なんと60年も前の大戦中につくりあげられた、
感覚的には大昔の技術がいまだに「現役」であるというのは非常におもしろいことですね。
余談ですが、このCanadian Arrow社は自らのホームページで、新たなスポーツとしてスカイダイビングならぬ
スペースダイビング」を提唱しています。「自分達のロケットを使って宇宙の端からスペースダイブしてくれ、
ちゃんとそれ用のスーツはNASAも開発しているから」ということらしいですので、近い将来スペースダイブ
をする人々は本当に出てくるのではないでしょうか!?(Cnadian Arrow社のwebサイトへ)
 
  今回は3チームを紹介しましたが、その他にも、世界で最も優秀なロケットの一つソユーズをベースとした
ロケットを開発しているSuborbital Corporationというロシアの企業など注目をされているチームがあります。
X-prizeの勝者は出ましたが、まだまだこれで終わりではありません!宇宙を飛ぶと行っても色々なんです。
これについては次回の特集で触れるとして、とにかく、このような色々な民間企業が切磋琢磨していくことで、
より安く信頼のできる、そして性能の良い宇宙船が出来ていくことが期待できます!

注釈:「なぜ民間の会社が宇宙へ飛び出ることができるのでしょうか?」という前回の特集の問いに対しては、次回の宇宙旅行のための基礎知識で扱います。予定が変わり申し訳ありませんでした。
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次回は、特集4“宇宙旅行のための基礎知識”
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