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歴史的宇宙飛行のその後-スケールド・コンポジッツ社- (2004年7月17日)

6月21日、アメリカカリフォルニア州で、世界初の民間宇宙飛行が成功しました。
今回のニュースではその後の経過についてまとめたいと思います。

前回のニュースでも触れましたが、この歴史的な成功にもちょっとした予定外の不具合がありました。
それに対して「原因を突き止め、解決できたことを確信するまでは、絶対に次の飛行は行なわない」と、
着陸後の記者会見でスケールド・コンポジッツ社のバート・ルータン氏は述べていました。
しかしその問題も「完璧に解決できた」ということです。

一つは、宇宙に飛び出した後のまた地球に帰ってくるときに、姿勢の制御装置が正しく動作しなかったことです。
これによって予定とは30kmずれた地点から地球に再突入することとなってしましました。
原因は、姿勢を制御するアクチュエータにあったことが分かりました。

ホワイトナイトとスペースシップワン
(豆知識)この写真はスケールド・コンポジッツ社の宇宙船の写真です。二つの機体が組み合わさっており、上にあるのが「white night(ホワイトナイト)」下の先端が青い機体が宇宙に飛び出す「Space Ship One(スペースシップワン)」。高度15〜20kmあたりで「white night」から「Space Ship One」が切り離されこちらだけが宇宙へ飛び出し、その後地上へ戻ってきます。

もう一つの問題は、スペースシップワン(ロケットの名前、上の写真参照)のエンジンを点火した直後の問題です。
“機体が左に90度傾き、そしてこの意図しないこの動きを修正し、機体を立て直そうとすると、今度は右に90度傾いた”ようです。これによって本来は高度110kmまでに達する予定が100kmちょいという宇宙をかすめるギリギリまでの高度しか達成できませんでした(ご存知の方も多いと思いますが、高度100km以上で“宇宙空間”です)。
これも急な風向きの変化が原因だったことが分かりました。

このように歴史的飛行時の不具合の原因は解決しました!気になるのは・・・今後ですね。

X-Prize(特集参照)の優勝を目指すスケールド・コンポジッツの今後ですが、
このコンテストの優勝には21日のような宇宙への飛行を、大の大人三人を乗せて飛行し、
そしてそれを2週間以内に2回以上飛行しないといけません。
なので前回の飛行だけではまだ足りず、予定では「2週間で3回の宇宙飛行」を行なうつもりのようです。
そして一回目の飛行はパイロット以外の大人二人分の重りを乗せて飛ばし、
2回目の飛行ではひょっとしたら同乗者を乗せるかもしれないということです。
この「2週間で3回の宇宙飛行」というのは純粋に優勝するために万全を期すということで、
3回の飛行を予定して準備をするということのようです。

最後に最も気になる時期についてです。
コンテストに挑戦するためには60日前までの通知が必要で、そしてこのX-Prizeコンテストの期限は今年中
となっています。今のところどのチームからも通知が無いので、挑戦は早くても9月以降になります。
また期限は今年中なので、10月中までには、どこかのチーム(もちろんスケールド・コンポジッツが最有力)
から挑戦の通知が届くことになりそうです!

   
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